10.10.2012

ハムスターが逝きました

今日はちょっとエモーショナルな日でした。
さっき、クロエの飼っていたハムスター(ブラウニーちゃん)が死にました。

ここに越してきてからすぐ、クリスマスのプレゼントになってやってきたハムスターでした。かれこれ3年近く、ハムスターの寿命も普通はそれぐらいなようなので、おそらく老衰だったと思われます。

今朝、クロエが学校に行った後に私がふと見てみると、エサ入れの中にうずくまって寝ていました。「エサの上で寝るなんてなんかおかしい」と思って、ケージから出して手のひらに乗せてみたら、息はしてるけど動かない。固まった感じで体が冷たいんです。
「は〜、しまった!最期なのかもしれない・・・」と覚悟をして、しばらく手の中で”抱っこ”していたら、、、起きてちょっと動こうとする。そしてまたスーッと眠りに入るみたいな感じで、これを繰り返してました。
ケージの中に戻すと、なんとか動いて食べ始めました。食欲があるのならまだ大丈夫だったりして、、とか考えながら。でも、やっぱり普通に動けなくて、うずくまってまた眠っていました。
クロエが午後に帰ってきてからも、そんな感じで弱っているんだけど息はしていて。
でもとうとう、私たちが夕飯を食べ終わってから見に行ってみると、そこで息絶えていました。

それから、外にお墓を掘って埋めてあげて・・・と、ペットが死んだときにはどこの家庭でも同じです。今は辛いけど、日が経つに連れてだんだんと忘れていく、これからしばらくそんな経過をたどるのでしょう。


でもですね、
たかがハムスター1匹のことなんですけど、自分も悲しくてしょうがないんです。
こんな、ちーさな生きものでも、こんな狭いケージに入れられて生かされてても、それでも逝く時が来るまで命を全うしたんだな、、、って。
そんで、他のペットたちや家族や自分にもその時が来ることをやっぱり考えてしまう。。。

とまあ、こういう出来事をきっかけに、”死”について考えたりするのは誰にでもあること。
でも自分が辛いとか悲しいと思うのはそれだけの理由じゃない。


クロエ自身にとってこの3年間、ハムスターの世話を自分でして、最期まで見届けることで、これはいい教育になったのかといえば、それはそうでしょう。
いや、そうじゃなかったら、子供一人の教育のために犠牲になったハムスターの命はむくわれない。

私は最初からほんとは反対だったんです、こういう生きものをペットショップから買ってきてうちで飼うの。でもずーっと、アナと2人して飼いたがっていたので、しかたなく、それもそれぞれのハムスターを別にケージにそれぞれの部屋で飼うことになってしまいましたが。。。(一緒に入れるとケンカをするからできないと言う理由もあって)。

反対なのは、世話が大変だからとか、匂いがするからとか、そういう以前の問題だからです。

かわいいハムスターが、どんなところで”大量生産”されて、どんな扱いを受けて飼育されて、ペットショップまで搬送されてこられてるのか、、、 子供たちは知らない。大人も知らない。
ペットショップの店員たちは、客の見えるところではもちろんちゃんとした扱いをする。でも、店にはいつも”裏”という場所があるわけで。。。中にはほんとにちゃんとしてる店もあるとは思う。でも、動物たちはそこで産まれたのではなくて、どこか他のブリーダーから店に連れて来られるわけで、、、そこでどんな扱いを受けているのかは私たちには知るすべもなく。
所詮は金儲けのためのビジネスですからね、、、動物一匹一匹のことなんて考えてるわけもない。商品だから。

ペットショップでハムスターを見た私たちは思う、「家に連れて帰ってくれる人を待ってるんだ、ちゃんと世話をしてあげて可愛がってあげれば、ハムスターも幸せだし、めでたしめでたしだねっ」。
でもそれは違う。より多くの人がペットショップで購入すれば、より多くのハムスターが生産される。売れれば売れるほど、ペット・ビジネス業界が儲けるだけのこと。

飼育容器にぎゅうぎゅう詰めに入れらたハムスターたちは、そんな悪環境なので、すぐ病気になったり、お互いを傷つけあって怪我をする。そんな”商品にならない子たち”は、その場で床に叩き付けられて殺されて、ゴミ箱にポイです。
さらにペットショップに並んでも、売れなければ”返品”だし、その後は客の知ったことではない。

そういうわけで、
今となっては私たちのファッション・アクセサリーともいえるペットたち。いろんな種類のペットがいて、”買わなきゃいけない”ペット用品も次から次に出てきて、それを売る業界は大繁盛。
動物が完全に商品化されてるのが当たり前の世の中です。それをおかしいと思わないのか?それをまたサポートするのか?そんな葛藤があるので、今となってはペットショップに足を運ぶ機会もだいぶ減りました。

生きものの世話をさせることで、子供たちに教育を、、、なんていうキレイごとの前に、生きものひとりひとりの命の尊さを、大人が知らないもんだからどうしようもない。

なんでもかんでも、動物をペットにしてしまう、犬やネコが長年かけてそうなったように、人間になつくように飼いならそうとしてる。
そんなことしなくていいのにって思う、なんでこう今の人間は、なんでも自然のものを”キープ”して”コントロール”したがるのかな?
ケージの中で一生過ごすなんて、自分だったら耐えられない、だから他の者にもさせたくない、ただそれだけのこと。羽があるのに飛ぶことが許されない鳥がいるなんて、そんな不自然なことはない。と、思うんですけど、、、私は考え過ぎでしょうか(苦笑)。


逝ってしまったブラウニーちゃんを手の中に抱えながら、 なんともやるせない気持ちな夜だったのでした。



↑とある日のブラウニーちゃん。


p.s.  あっ、ということは、、、同じ日に飼い始めたアナのハムスターの方も、もうすぐ寿命が近づいてるってことでしょうか。やれやれ。。。




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4 comments:

  1. 全く同じ思いで、私は数年前、ペットショップへ入るのをやめました。

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  2. Kozue さんもそうですか、なんだかウレシイです〜。
    何も知らない子供たちは見たら欲しがるから、大変なのは親(苦笑)。見せないに限るな、と。
    聞くと周りの子供たちも、ハムスターを買って一ヶ月もしないうちに死なせたとか(世話をするのを忘れてて)、高いところから落として死なせたとか、、、聞くに耐えないですね。
    アメリカでは、PETA とかの動物保護団体が懸命に訴えているけど、日本ではどうなのでしょう?日本のペットショップも大人気ですものね。
    Kozue さんは日本在住ですか?

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    Replies
    1. アメリカに住んでいます。子供の頃から動物が好きで、犬とかも何匹か飼っていたんですけど、好きになるほど他の不適切に扱われている動物たちのことが気になって、、、。でも確かに、ペットを飼う経験を通して動物に愛情を注ぐことを学んでいくだろうとは思いますが。

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    2. Kozueさん、返事ありがとうございます。そうですか、アメリカなんですね。
      ペットを飼うことって、なんだか微妙ですよね。動物のためになっているのかなっていないのか。。。
      要するに飼い主次第っていうことなんでしょうかね。

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