14年間一緒に暮らした犬から学んだこと
[caption id="attachment_2361" align="aligncenter" width="398"] 去年の冬、雪がたくさん降った時のシンバ[/caption]
実はもう2週間くらい前のことになりますが、
パピーの頃から飼っていたシンバ(シベリアンハスキー)が、とうとうこの世を去りました。
”とうとう”と言うのは、もう14歳と年寄りで、体のあちこちに問題もあったので、まあ自分たちとしてはそろそろかもなと覚悟はしてたんですね。
季節が変わりだしたころ、シンバの体調も思わしくなくなってきて、、、もうこれ以上はどうしようもないという状態でかなり苦しんでいたため、結局は安楽死させることになってしまいました。
できれば自然に逝って欲しかった、こんな形になってしまったのが残念なんですが。。。
子供の頃に犬を飼った経験はなかったので、シンバは私にとっては最初の犬でした。
南カリフォルニアに住んでいた時に、モールのペットショップにいたまだ2ヶ月のシンバに旦那さんが一目惚れしましてね、、、そこからが長い14年の始まりでした(苦笑)。
ハスキー犬は他の犬とはだいぶ違う。そんなことあまり知らずに飼い始めたのでそれはそれは大変でしたよ〜。
ちょっとでも隙あらばどっか行ってしまう。飼い主のことが嫌いなわけではないけれど、放っておいたら戻って来やしない。アドベンチャーの方が大事なので。旦那さんはそんなシンバを追っかけて行ったことが何回あったでしょう(笑)。
シンバの”マスター”である旦那さんは、仕事で何ヶ月間と何度も家に居ないこともあった。まだ子供たちがベイビーだった頃それだけでも私はひとりで大変なのに、シンバの世話もまかされて、精神的にもイライラすることも多かった。
14年間シンバと一緒に暮らしていて、自分も辛抱強くなるということをまず学んだな(笑)。
もともと寒いところから来ている犬なのに、南カリフォルニアから沖縄、そしてここノースカロライナと、暑いとこにばっかり何度も引越しも付き合わせて、それはそれで自分たちもその度に大仕事だったけど(空港内で逃げていかれた日にゃあ取り返しがつかないし)、本人もストレスもあって大変だっただろうに。でもその割には丈夫で長生きしましたね。
子供も好きで、人間に対してはとてもフレンドリーで慣れている。
でもやっぱり野生をなくしているわけではなくて本来の犬らしい犬。そこがまた人間を「この犬を自分のものにしたい」という気持ちにさせるんでしょうかねぇ。。。
そんなシンバから学んだことは、
犬は犬であって、人間は人間であるということ。
犬を人間の思い通りに、都合のいいようにコントロールしていけない。犬には犬らしい生き方をさせてあげなくてはいけないということ。
”たかが犬”なんて思っちゃいけない。犬のことを”バカ”だとか”レイジー”だとか呼ぶもんじゃない。犬にとっては人間に支配されているために、他にどうすることもできない状態に置かれているということ、分かってあげないといけない。
これは犬だけに当てはまることじゃないし、猫だって他の動物だって同じこと。動物のせいじゃない。
動物は自然の一部。自然を人間がコントロールしてはいけない。人間が地球上の全てを支配していると思ってはいけない。
コントロールしようとすればするほど、自分たちがあとで痛い目に合うんだということ、そろそろ人間も気付いているはずだから。。。
たかが一匹の犬だったかもしれないけど、シンバは私に大事なレッスンを教えてくれた偉大な存在です。
苦しみから解放されて安らかに眠っているといいな。
いや、でもシンバのことだから、どこまでも思いっきり走り回っているんだろうな。
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