3.17.2015

Seeds!! 種にこだわってみる理由

あちこちで”野菜の種カタログ”をリクエストしたら、いろんなところからカタログが送られてくるようになりました。


年々、安全で自然な野菜を食べたい、育てたいという人が増えているので、オーガニックや無農薬で育てて採取されたものが人気です。
たくさんある中、例えばこんな。

写真上から、
Jonny's 
High Mowing
Rare Seeds
Burpees
Kitazawa Seed
Seed Savers Exchange
Southern Exposure Seed Exchange

どこももちろんウェブサイトあり。
今まで私が買ったことあるのは、ほとんどが日本の野菜の種を扱ってる Kitazawa Seed だけでしたが、今回は、Southern Exposure Seed Exchange から大量に種をオーダーしてみました。
東海岸の特に南の方で育てている植物の種が多いようなので、ここの気候風土に合うんじゃないかなと。例えばカリフォルニアでよく育つようなものを植えたって、ここでは無理な可能性が高いので(アメリカの気候はエリアによって全然違う)。。。

ここでちょっとレアものの覚書き!
Jonny's には青紫蘇と赤紫蘇があり。 Rare Seeds にも赤紫蘇があり。
Burpeesには日本のサツマイモの苗と、レモングラスがあり。


で、Southern Exposure Seed Exchange から早速届きましたよ〜。
まだまだガーデニング初心者のくせに、こんなにいろんなもの買ってしまって、一体どうする気なんでしょう〜(笑)。場所もないのに、ちゃんと育つわけがないでしょ?と分かってはいても、、、だって選ぶのが楽しすぎる!(それに見て見て〜、このパッケージのかわいいこと!)

そして種についていろいろ学んだので、ここでちょっとまとめてみます。


ハイブリッド種・ 元来種・そして遺伝子組換え作物

ハイブリッドというのは、交配種のこと。同じ野菜でも種類の違うものを掛け合わせて、品種改良されて今に至った種類です。ハイブリッドを作る目的は、例えば病気になりにくく強かったり、どんな気候でも育てられたり、、、それから野菜を好みの味に近づけたり。
と、要するに人間の都合の良いように改良されたもの。自然でないと言えばそうだけど、違う種類のもの同士を近くで育てれば、それが自然に受粉して勝手にハイブリッドができることもありうるわけなので、そんなに不自然なことではないような。。。そうやって植物はその土地の気候風土に適応してくるものだし、、、とちょっと微妙なところですね。
私たちが日頃スーパーから買ってくる野菜はハイブリッドがほとんど。米だって、コシヒカリなどはまずハイブリッド。
大量生産するには、世話に手間もかからなくて確実に簡単に育つ野菜じゃないと、やっていけませんからね。 コストにも反映します。
例えば日本のキュウリ、私も毎年育てているけどまず失敗がなくて簡単に収穫できます。それもそのはずハイブリッド種なので。一応探してみたけれど、この手のキュウリ、ハイブリッドでないものは見つけられませんでした。ハイブリッドの人気度は、野菜の種類にもよるみたいです。

一方、ハイブリッドでないものは、エアルーム(Heirloom)種と呼ばれます。日本語でいうと元来種または固定種。
アメリカの家庭菜園では、特にトマトの元来種が人気です。すごくたくさんの種類があって、今の普通の(ハイブリッド種の)トマトとは違い、形も大きくていびつだったり色も味もさまざま。
こんないろんな個性的なトマトを見ていると、スーパーに並んでいる形も色もいつも均一な”普通” の野菜って、人間の都合のいいように作り出されたもの、どれも自然に存在していたものじゃないんだなぁと気づきます。
でも元来種は、育てるのも種を継承するのもその分大変です。もっと世話に手もかかる、勝手に他の種類と交配されないように育てる場所も選ばないといけないし。地球上のこんだけの人口を元来種だけで食べさせていくのはまず無理、値段も安いし今はハイブリッド種が主流になってしまっているんですね。

しかし元来種を絶滅させないようにと、頑張っている人たちはいます!
上のカタログの、Seed Savers Exchange などは元来種専門。あとのカタログも、ちゃんとそれぞれの品目に、”これはハイブリッド、これは元来種”というようにマークが付けてあるのではっきりと分かるようになってます。

ここまで分かるとさらに浮き上がってくる疑問、、、ハイブリッドは遺伝子組換えとは違うの? 私たちの買う種に遺伝子組換えってあるの?
遺伝子組換えは、もっとこうディープなところから変えてしまう、科学者たちがラボでやるような操作になる。クローンを作るようなそんな自然に反した技術、ということで”反・遺伝子組換え作物”がどこの国でも広がっている。そこまで自然じゃない作物を食べることで、私たちに害がないともいえないから。
よくカタログにも”うちの種はGMO(遺伝子組換え)じゃありません!”って書いてあるけど、今現在、私たちが店やカタログから買う作物の種は、遺伝子組換えのものはないんだそうです。個人に販売してはいけないんだとか。
とりあえず安心だけど、まあこれからどうなるか分かりませんよね?消費者が遺伝子組換え反対の意思を示していかないと。。。


とにかく、種は大事。 そしてその種はどこからきているのか?その背景はとっても複雑なんだそうです。
個人で買う野菜の種はまだ大丈夫だけど、消費者に分からないのは大量に生産される小麦やコーンなど、加工食品にもいつも入ってるもの、それから家畜の主な飼料。こういった農作物の種の市場は、大手の種会社にほとんどコントロールされています。
”モンサント”という会社を知っていますか?現在の農作物の大量生産は、ほぼこの会社にコントロールされていると言われています。この会社がどんだけ世界中に影響を与えているか、ドキュメント映画もいくつもあるので是非見てみることをお勧めします。アメリカでは、農家が使いたくないと拒んでも「この種じゃないとダメ」と決められることが多く、拒否すればその農家にはもう仕事がない、脅されているような状態です。

こんな状況の中で、「安全な作物を育てたい」と言う個人のファーマーさんたちは、潰されそうになりながらも本当に頑張っている。だから一個人の私たちもサポートしないと。
遺伝子組換えの入っていないものを求めるようにして、ローカルの農家で育てられたものを買うようにして、、、
それから基本的に考えれば当たり前の事、自分で育てられるものは自分で育てるようにする!
簡単ではないし時間もかかることだけど、だからこそちょっとずつでも努力しなくては。



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