4.04.2015

"What's for Dinner?"

「今日のごはんなぁ〜に?」

この質問を毎日問われるのは結構な苦痛である。
「◯◯よっ!」って自信を持って答えられる日はいいのだが、、、答えられない日がやだ(笑)。気が滅入りますね。
一週間分前もって計画を立てよう!と決めたこともありました。メニュー表とか張って、そういうの始めるのは好きなんだけど、、、
続かなかったんですねぇ〜、最初だけで。

ここ数年、晩ご飯のメニューを考えるのがどんどん難しくなっているのです。
ただ単に面倒くさくなったんじゃないですよー。一応理由があります。
その理由はなにかというと・・・

1. なるべく肉を使いたくない。使うなら、放し飼いで草を食べて幸せに育った、ちゃんと人道的に扱われた動物の肉を使いたい。個人の生産者から買いたい。それとは正反対の、ファクトリー・ファーム(大規模な工場生産)から来ている肉はもう買いたくない。

2. 遠くから来ている食材もできるだけ使いたくない。遠ければ遠いほど、輸送に燃料を使うし、長持ちさせるためによく”何か”が加えてあるし、どういった状況で生産されているのかが全く分からないのは気持ちが悪い。

3. プラスチック容器やビニール袋や、ちょっとのものに大掛かりなパッケージが施してあるものも使いたくない。たかが一家族の晩ご飯のために、こんなにゴミが出るのはもちろん環境によくない(考えてみたらなんだかバカバカしい)。

4. 不必要かつ悪影響なものがなにかと入ってる加工食品はできるだけ避けて、基本的な食材でシンプルにいちから作りたい。

5. そして、、、もともと家族5人の好き嫌いがバラバラだから困る!

というわけで、晩ご飯作りがさらに厳しいタスクとなっているわけですが、
やれることはやれるだけ実行しているつもりです。
忙しい日やあきらめた日は、ピザのデリバリーに頼ることもあるし、簡単にファーストフードに寄ってしまうことだってあることはあります!パーフェクトではありませんので(なんにもない田舎に住んでるわけでもないので誘惑には勝てない)。。。

基本的に、自分で育てたものや、ファーマーズマーケットで買ってきた旬の野菜や、その時にあるものを上手に使えるようになりたいです。「これを作ろう」って計画立てても、わざわざあれもこれもと買い物に走らなきゃいけないんじゃ、、、なんだか時間もムダのような気がしてきて。自分のガーデンから採ってこれるんだったら、ガソリン使わなくていいし、容器にも袋にも入ってないしゴミも出ない。

というわけで、そういう背景もふまえて「おっ、今日のゴハンはなかなかいいんじゃないの」というものがあったらここに載せていきますね〜。

今日はメキシカンな、カーニタス・タコス Carnitas Tacos にしてみました。いいポークが手に入ったので。

[caption id="attachment_2404" align="aligncenter" width="600"]15apr4-3 Today's dinner --- Carnitas Tacos --- with "humanely raised pork" from local meat farm[/caption]

 ”いい”というのは、ただ単に値段のする質の良い贅沢品というわけではありません。

最近ローカルの ”Meat Buying Group" というのを見つけたので参加してみたんです。個人のファーマーさんから直接購入するというもの。ファーム自体の場所はちょっと遠いけど、グループに参加している人たちから月に2回オーダーをとって、この町まで持ってきてくれるので(すべて冷凍してあります)、決められた日時に私たちはピックアップしに行きます。
ここの農場では、動物たちは放し飼いで、ちゃんと草を食べて育っている。遺伝子組換えの飼料も使わないことにしたんだそう。生まれた時からずっと、愛情をもって大切に育てている。屠殺されるときも、動物が苦しむことがないように細心の注意を払ってくれている。
「それって当たり前じゃないの?」、いえいえ、こんなファームは実際のところ少ししか存在しない。大量生産の精肉会社が作っている肉が”普通”の世の中では、こんな個人のファームを経営するのも相当な努力がいる。もちろんその分手間も費用もかかるので、売ってる肉の値段も、大量生産のものの倍はする。
それでも、動物たちのため、環境のため、自分たちの健康のためにと、こんな個人のファームをサポートしたいという消費者はいるし、もっと増えている。私もその一人でいたい、家計に余裕はないけれど。。。
だから買った肉は大事に食べさせてもらう。だいたい、肉が安い手頃な値段で買えるのはおかしいことであると思う。”生き物の肉”なんだから高いのがあたりまえのはずだし、毎日食べるものでもないと思う。
過去数十年の間に、家や車、その他なんでもは物価は上昇した。他のものと比較すると、肉の値段というのはそんなに上がっていないそうだ。大手精肉会社は、安い肉を消費者に提供するためにあの手この手を使っているから。動物にとっても環境にとっても、人間の健康にとっても悪影響な肉を低価格で提供し続け、それを当たり前に思わせている。会社の利益のために。ここで詳しくは書かないけれど、安い肉生産の裏側には何があるのか、ぜひ消費者は知っておくべきではないかと。

こんな背景を知ってから、私はベジタリアンになりかけ気味だったけど、納得のいく肉だったら時々料理するし味見もしてみます。たくさんはもう食べられませんけどね。
うちは旦那さんが相変わらず肉好き。子供達は、食べやすい肉は好き。というわけで肉が全くない食卓というのは考えられない(苦笑)。

このファームから買った肉はとにかくキレイなんです。
臭みもないし、へんな化学薬品?っぽい匂いもない(ええアメリカの肉にはあるんですよ)。生肉を触るの相当いやなんですが、触り心地さえ違って、そこまで苦痛じゃない。調理中に出るアクも少ない。

カーニタスの作り方は、まず一口大に切った豚肉を鍋にいれて、ひたひたにかぶるくらいの水と塩を一緒に火にかけて、水がなくなるまで1時間くらい煮ます。

15apr4-2

水気がなくなったら、そのまま脂が出てくるまで炒める。一回鍋からとりだして、今度は玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒める(私のはあまり脂がポークから出なかったのでオリーブオイルを足しました)。さっきのポークを鍋に戻して、チリパウダーと塩こしょうで味を整えててもうちょっと炒める。
こんな感じですかね?

フォークで食べやすく裂いて、、、コーントルティーヤにのっけ、さらにトマト・オニオン・アボガドをトッピング。ライム汁を絞って、シラントロ(自家栽培)ものっけて。チーズもちょこっと。

ポークはたくさんできたので、半分は冷凍して、また後で簡単なゴハンに使います。

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